乃木坂46・西野七瀬ロングインタビュー
「私のなかの小さな自信」
STREET JACK5月号の表紙を飾る乃木坂46・西野七瀬が語る、珠玉の5000字インタビュー
“ただ、大事にする”ことを
ファンの方から学びました
――こうやって聞いていると、西野七瀬の持つ「はかなさ」というか「影」みたいなものの正体が少し見えてきた気がします。で、高校2年のときに乃木坂46に入ったんですよね。
「そうです。お母さんに『看護士を目指したら?』って言われて、看護コースもある高校に入ったんです。制服もかわいかったから。そこでは友達も出来て、やっと良い生活になって」
――ちなみに、お母さんが乃木坂46に応募したんですよね? 看護士を薦めておきながら。
「そうなんですよ(笑)。多分、高校になって環境が変わって、私の心境も楽になったけど……根本的な人格は変わらなかったんですよね。それがお母さんは心配だったんだと思うんです。だから状況を変えたかったんだと思うんですよ」
――実際にオーディションに行って、合格してしまうじゃないですか。どう思いました?
「絶対的に向いてないって思いました。不安でしたね。周りの子、めっちゃかわいいし。『こんなかわいい子、地元にいなかった』って(笑)」
――本当に人生も生活も変わったわけですもんね。そして、乃木坂46に入って、デビュー曲『ぐるぐるカーテン』では選抜に選ばれました。
「3列目で選ばれたときは本当に嬉しかったし、ビックリしました」
――でも、そこから3列目、そして福神入り、最終的にはセンターにまで行くわけですからね。ちなみに、それまでの人生で「上を目指す」ことをした経験は?
「ないです。塾とかでも、成績を上げたいっていうのはありましたけど、上位に入ると、名前が貼り出されるんです。そういうのを見たりすると、『こういうことじゃない』って思ってました。『上を目指す』っていうのは別にいいやって」
――でも、乃木坂46に限らず、芸能界は上を目指す世界でした。どういうことを感じましたか?